new
{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/1

伊藤明彦『未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記/シナリオ 被爆太郎伝説 伊藤明彦の仕事 1』(編集室水平線、2024年)

2,420円

送料についてはこちら

【仕様】 四六判並製カバー装 356ページ ISBN 978-4-909291-07-3 装丁・組版 design POOL(北里俊明 + 田中智子) *下記の内容ほかは版元サイトから引用しています。 https://suiheisen2017.jp/product/3763/ 【内容】  生涯で2000人を超える被爆者を訪問し、1000人以上の「声」を聞きとり録音した、稀有な人物の仕事を網羅する全6巻シリーズの第1巻。 「この物語の主人公と、周辺の人々の本名をあかすことはできません。/ その理由は、この文章を最後まで読んでくだされば、お判りいただけると思います。/いまから九年前収録され、ある場所に眠っている三巻の録音テープ。/このテープのなりたちをめぐる事実を、自分の記憶が正確なうちに書きとめておくために。/そしてもしできることなら、この文章を読んでくださるあなたにも、この録音テープをめぐるふしぎを、私といっしょに考えていただくために。/私はこの文章を書きました。」(『未来からの遺言』序文より) 被爆者の体験を記録する作業に取り組んでいた著者は、長崎で被爆した吉野啓二さんの話に深い感銘を受ける一方で、それとは矛盾するある思いを抱いた。吉野さんの語りを、自分はどのように受けとめたらよいのだろうか 。 被爆者という存在のありよう、原子爆弾と人間との関係の本質を問いかける『未来からの遺言』と、これをもとに創作された『シナリオ 被爆太郎伝説』との合本。 〈続刊〉 2『原子野の『ヨブ記』 かつて核戦争があった』 3『夏のことば ヒロシマ ナガサキ れくいえむ』 4『歌集 幾萬の黒こげのひと歩みゆく』 5 『ヒロシマ ナガサキ 私たちは忘れない』 6『カセットテープ版 被曝を語る』 【目次】 未来からの遺言  出会い集会場にて 吉野啓二被爆を語る   一日目被爆   二日目姉さん   三日目クモの穴 「原子爆弾の効果」私の被爆者論 暗転   手紙   「国連事務総長への報告」   九州へ 被爆太郎の誕生 山峡の村で死者を死せりというなかれ あとがき 被爆太郎伝説 被爆太郎伝説 『被爆を語る』寄贈先一覧 編集者から読者へ(西 浩孝) 【著者紹介】 伊藤明彦(1936-2009) 元長崎放送記者。被爆者の「声」を聴き、伝えることに人生をかけた。 1960年、早稲田大学第一文学部卒業、就職。68年、ラジオ番組『被爆を語る』を企画・提案、初代担当者。70年、退職。71年、東京で「被爆者の声を記録する会」を結成。早朝・深夜のパート労働に従事しながら、79年までの8年間で全国21都府県の被爆者およそ2000人を訪問、半数には断られ、約1000人の「声」を聞きとり録音。これらをもとに、音声作品『被爆を語る』(オープンリール版/カセットテープ版)を制作、全国の資料館・図書館等へ寄贈(13か所/944か所)。2006年、被爆者284人が語った394話の肉声をつづって被爆の実相を時系列で再現した音声作品『ヒロシマ ナガサキ 私たちは忘れない』(CD9枚組、約8時間40分)を制作、複製764組を547の団体・施設・個人へ寄贈・贈呈。以上の作業はすべて自費でおこなった。晩年はビデオカメラにより、ふたたび被爆者を取材。08年、吉川英治文化賞受賞。主著『原子野の『ヨブ記』かつて核戦争があった』。 ウェブサイト「被爆者の声」http://s20hibaku.g3.xrea.com/index.html

セール中のアイテム