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斎藤真理子『本の栞にぶら下がる』(岩波書店、2023年)

1,980円

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【仕様】 ISBN 9784000616102 Cコード 0095 体裁 四六 ・ 並製 ・ 212頁 【内容】 『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。 装画:高野文子 【目次】 黄色い本のあった場所――「チボー家」と私たち 1 黄色い本のあった場所――「チボー家」と私たち 2 いぬいとみこさんのこと 結核をめぐる二つの物語――林芙美子と郷静子 多摩川沿いの工場で――「土堤」を読む 1 多摩川沿いの工場で――「土堤」を読む 2 「かるた」と「ふりかけ」――鶴見俊輔の「断片」の味 翻訳詩アンソロジーの楽しみ 杏の枝と七夕の夜――後藤郁子と茨木のり子 炭鉱町から来た人 詩人・仲村渠の路地をたどる 一九一六年、漱石と李光洙 旧正月の李箱の手紙 脱北者が読むジョージ・オーウェル 元山中学の同級生――後藤明生と李浩哲 長璋吉が描いた朝鮮語の風景 物語に吹く風 朝鮮短篇小説選 堀田善衞と「ジョー」の肖像 「やさしみ」のやりとり 森村桂という作家がいた マダム・マサコの洋裁店 編み物に向く読書 三人の女性の「敗戦日記」 中村きい子の激しさに打たれる 本の栞にぶら下がる あとがき 【著者について】 斎藤真理子(サイトウ マリコ) 1960年新潟市生まれ。翻訳者、ライター。著書に『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(晶文社)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、パク・ソルメ『未来散歩練習』(白水社)などがある。共編著に『韓国文学を旅する60章』(波田野節子・きむ ふなとの共編著、明石書店)。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュ他、白水社)で韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主宰)受賞。

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