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トーマス・ベルンハルト『息  一つの決断』(今井敦訳、松籟社、2023年)

1,870円

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【仕様】 四六判 144ページ 並製 【紹介】 「自分の人生を生きるのだ。自分が生きたいように、生きたいだけ、ずっと。」──重篤な病に憑りつかれ、生死の境をさまよう主人公。自身と、そして家族のもとに現れた「死」を前にして、彼は何を見出したのか。 ベルンハルト自伝五部作の第三作。 【著者プロフィール】 トーマス・ベルンハルト(Thomas Bernhard, 1931-1989) 20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。 少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。 以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。 1975年に発表された『原因』のあと、『地下』、本書『息』、『寒さ』、『ある子供』が続けて刊行され、自伝的五部作をなした。1989年、58歳で病死。 【訳者プロフィール】 今井 敦(いまい・あつし、1965-) 1965年、新潟県生まれ。中央大学大学院文学研究科単位取得満期退学。 1996年からインスブルック大学留学、1999年、同大学にて博士号(Dr.phil.)。 現在、龍谷大学経済学部教授。 専攻は現代ドイツ文学、とくにマン兄弟、南チロルの文学、トーマス・ベルンハルトを専門とする。 著書に『三つのチロル』、訳書にハインリヒ・マン『ウンラート教授』、ヨーゼフ・ツォーデラー『手を洗うときの幸福・他一編』、フリードリヒ・ゲオルク・ユンガー『技術の完成』(監訳)、トーマス・ベルンハルト『ある子供』『原因』『地下』がある。

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