
天沢退二郎の彼方へ
◎座談会
福間健二+野村喜和夫+小笠原鳥類 アマタイ、その非現実空間のゆらぎ
◎アンソロジー
天沢退二郎代表詩選
草のうた/白い道/陽気なパトロール/ソドム/死刑執行官/反動西部劇/わが本生譚の試み(抄)/創世譚/19/添乗員として/宮澤賢治/闇の神話/アサナキ鳥のブルース/新宿城談奇/病院坂上にて
◎追悼Ⅰ
北川 透 デモンと贈与 天沢退二郎を悼む
渡辺武信 前衛の栄光と悲哀 天沢退二郎追悼
吉増剛造 ひとり、星と星の間を
金石 稔 三つの夜の旅、ただ一つの夜 あるいは、悪夢のアンソロジーのための覚え書
朝吹亮二 アマタイ追悼
平田俊子 タ・イジーロの夜
閒村俊一 くらかけ 天沢退二郎さんに
平澤信一 天沢退二郎さん追悼 その初恋のことなど
菊井崇史 詩を求むる魂
◎追悼Ⅱ
高橋睦郎 いわゆる中年の危機をめぐって
高野民雄 「どうしてきみは帰るんだ?」
藤井貞和 夢の記述、倒叙、天沢さんへの感謝
三浦雅士 昭和の遠景幕が一気に剝落した 天沢退二郎の死
天童大人 アマタイ、京橋の宙に一時間余り、肉聲を撃ち込む!
倉田比羽子 残響 天沢「先生」を偲ぶ
吉田文憲 転校生、謎の天沢退二郎
井坂洋子 夢の皮膜
栗原 敦 《彼方へ》の導き 天沢退二郎さんへの感謝
ますむらひろし プリオシン発掘現場の天沢教授
池井昌樹 鮫肌鐵道 天沢退二郎追悼
四方田犬彦 アマタイを読む者は死刑
帷子 耀. 彼方かな
守中高明 「譚」という形式、「クリプト」の謎
宮澤和樹 天沢先生との思い出
◎著作解題 いま《天沢退二郎》を求めて
田中庸介 現代詩文庫『天沢退二郎詩集』
佐藤雄一 現代詩文庫『続・天沢退二郎詩集』
杉本 徹 現代詩文庫『続続・天沢退二郎詩集』
小峰慎也 『幽明偶輪歌』
カニエ・ナハ 『贋作・二都物語』
栗原 敦 『宮沢賢治の彼方へ』
福島直哉 『紙の鏡』『作品行為論を求めて』
河野聡子 『光車よ、まわれ!』
永井敦子 ジュリアン・グラック『大いなる自由』
高名康文 『ヴィヨン詩集成』
ハンセン病の詩
◎アンソロジー
木村哲也編『いのちの芽』の詩人たち
厚木叡、重村一二、堂崎しげる、國本昭夫、中石としお、谺雄二、船城稔美、森春樹、西羽四郎、島比呂志、藤井俊夫、志樹逸馬
◎論考
岡村幸宣 出会うことを待っていた詩の言葉 「ハンセン病文学の新生面」展と「趙根在写真展」
若松英輔 来者の詩集
姜信子 ボクは新しい旅に出る 千年先まで歌いつぐ詩
沢知恵 ハンセン病を生きた人の詩をうたう
アサノタカオ 蔵書返却の旅 塔和子さんのこと
山川冬樹 ある筆立ての話
◎レビュー
宗近真一郎 詩的アルチザンの憶想の森 「ハンセン病文学の新生面 『いのちの芽』の詩人たち」展
◎作品
高橋睦郎 歌いつづけ闘いつづけ クリスティイヌ・ド・ピザンへ
井戸川射子 野焼き いい運搬
松本秀文 ドキュメント72時間「詩の制作」
◎レクイエム
飯吉光夫 エンツェンスベルガーの死 私的回想
◎連載
蜂飼 耳 口笛と述志の詩境へ 岸田将幸 詩の現在へ
高良 勉 兄弟島よ 奄美群島へ 琉球弧から
桑田光平 ママと娼婦 リム・バタル 声を集めて――フランス語圏の詩人たち
◎書評
石田瑞穂 言葉NO羽ハ 古川日出男『天音』
松尾真由美 さりげなく聖なるものへと 草野早苗『祝祭明け』
石松 佳 書類のエロス 星野太『崇高のリミナリティ』
蜆シモーヌ テクストの断片を見つめて アン・カーソン/小磯洋光訳『赤の自伝』
◎月評
北川朱実 物語が、蜜がこぼれたような光を抱いて 詩書月評
一方井亜稀 とどまるもの、飛翔するもの 詩誌月評
安里琉太 他者との交わり 小澤實『瓦礫抄』、池田澄子『三橋敏雄の百句』 到来する言葉[俳句]
笠木 拓 かぞえ、なぞらえ、絵姿へ 木下龍也『オールアラウンドユー』 うたいこがれる[短歌]
◎新人作品
4月の作品
◎新人選評
森本孝徳 ガコガコ
小笠原鳥類 選び方をガラッと変えた
表紙・扉・目次写真=時里二郎
表紙デザイン=中島 浩
増頁特別価格1540円(本体1400円)