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中川成美・西成彦 編著『旅する日本語 方法としての外地巡礼』(松籟社、2022年)

¥2,860 税込

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[仕様] 四六判・ハードカバー・352ページ ISBN:978-4-87984-423-1 [内容] 朝鮮、台湾、沖縄、ブラジル――日本語が足跡を刻んだ「外地」。そこで生きた人々ひとりひとりの感情と記憶を、文学を通して喚起し、再現する試み。 [主要目次] 【対談】旅する日本語」の射程と可能性(中川成美×西成彦) ◎日本と朝鮮 帝国日本の監視・識別文化─「不逞鮮人」恐怖症─(アンドレ・ヘイグ/追田好章訳) 植民地体験と翻訳の政治学─『朝鮮詩集』に収録された鄭芝溶の作品を中心に(金東僖) 植民者二世と朝鮮─森崎和江の詩におけるダイアローグ、そして共振について(杉浦清文) ◎日本と台湾、そして沖縄 植民地台湾の内地人による石川啄木受容(劉怡臻) 一九三〇年代におけるアイルランド文学の越境と台湾新文学(呉佩珍) 〈聞き受け〉つつも〈再生〉できない声─目取真俊「マーの見た空」論(栗山雄佑) ◎ボーダーレスの時代 在日台湾人作家温又柔『空港時光』研究─「内なる外地」と自他表象の連動(謝惠貞) 戦争と「同志」叙事─大島渚『戦場のメリークリスマス』から明毓?『再見、東京』へ(三須祐介) コリアン・アメリカン文学と日本語の場所(西成彦) [編著者・著者紹介] 中川 成美(なかがわ・しげみ) ※編者 立教大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。立命館大学文学部名誉教授。 専攻は日本近現代文学、比較文学。特に、日本近現代文学におけるモダニティーの問題をジェンダーや国民国家などの多面的な領域から考察している。 主な業績に『戦争をよむ―70冊の小説案内』(岩波新書、二〇一七年)、『モダニティの想像力―文学と視覚性』(新曜社、二〇〇九年)、『語りかける記憶―文学とジェンダー・スタディーズ』(小沢書店、一九九九年)、「フェミニズムの桎梏 : 家父長制と性暴力」(『日本文学』第六九号)、「トラベル・ライティングという機構:文学とツーリズム」(『昭和文学研究』第七五号)などがある。 西 成彦(にし・まさひこ) ※編者 東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。立命館大学先端総合学術研究科名誉教授。 専攻は比較文学。ポーランド文学、イディッシュ文学、日本植民地時代のマイノリティ文学、戦後の在日文学、日系移民の文学など、人々の「移動」に伴って生み出された文学を幅広く考察している。 主な業績に『声の文学―出来事から人間の言葉へ』(新曜社、二〇二一年)、『外地巡礼―「越境的」日本語文学論』(みすず書房、二〇一八年)、『バイリンガルな夢と憂鬱』(人文書院、二〇一四年)、『ターミナルライフ 終末期の風景』(作品社、二〇一一年)『世界文学のなかの『舞姫』』(みすず書房、二〇〇九)年、『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(作品社、二〇〇八年)などがある。 アンドレ・ヘイグ(Haag, Andre) 二〇〇九年~一一年、国際交流基金フェローとして立命館大学で客員研究員。カリフォルニア州スタンフォード大学東アジア言語文化科において博士号取得。現在、ハワイ大学マノア校東アジア言語文学部准教授。 専攻は近代文学・文化史から見た大日本帝国。特に植民地朝鮮と「不逞鮮人」を書いた作家・文化人について研究。 主な業績に「中西伊之助と大正期日本の「不逞鮮人」へのまなざし―大衆ディスクールとコロニアル言説の転覆」(『立命館言語文化研究』第二二巻第三号)、「植民地朝鮮の国境および国境警備文化」(三上聡太編『「外地」日本語文学研究論集』、「外地」日本語文学研究会、二〇一九年)、「「どうして、まあ殺されたんでしょう」夏目漱石、帝国、そして(反)植民地的暴力の「公然たる秘密」」(安倍オースタッド玲子ほか編『漱石の居場所―日本文学と世界文学の交差』所収、岩波書店、二〇一九年)「Colonizing Genres on the Imperial “Gaichi” (Outer Lands) : Taxonomic Anxieties, Mysterious Media Ecologies, and Popular Empire Writing」(『立命館言語文化研究』第三三巻第一号)など。 金 東僖(きむ・どんひ) 立命館大学大学院文学研究科修士課程修了、高麗大学校韓国語韓国文学科博士課程修了。立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員を経て、現在、高麗大学校民族文化?究院?究敎授及び立命館大学コリア研究センター客員研究員。 専攻は韓国の近現代詩文学。特に鄭芝溶・李箱など朝鮮語・日本語で創作した詩人を中心に研究。 主な業績に「植民地体験と翻訳の政治学―『朝鮮詩集』に収録された鄭芝溶の作品を中心に」(『立命館言語文化研究』第三三巻第一号)、「打破界線的人們―以李箱及「風車詩社」為中心」(?亞?・陳允元編『共時的星叢』所収、原點出版、二〇二〇年)、「朝鮮における「近代文学」と日本語詩」(『現代詩手帖』第六二巻第八号)、「鄭芝溶―日本で活動した朝鮮人詩人」(和田博文ほか編『〈異郷〉としての日本』所収、勉誠出版、二〇一七年)など。 杉浦 清文(すぎうら・きよふみ) 立命館大学国際関係学部卒業。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学、博士(言語文化学)。二〇一九年~二〇二〇年、英国リーズ大学大学院英語英文学研究科にて客員研究員。現在、中京大学国際学部准教授。 専攻は英語圏文学、比較文学。カリブ海諸島及び朝鮮半島における(旧)植民者の文学、特にジーン・リースや森崎和江を中心に研究。 主な業績に「少年時代の断片化された記憶、そして〈原体験〉―三木卓の『ほろびた国の旅』を読む―」(伊勢芳夫編『「近代化」の反復と多様性:「東と西」の知の考古学的解体』所収、溪水社、 二〇二一年)、「トリニダードの「ごろつき」と新植民地主義―アール・ラヴレイスの『ドラゴンは踊れない』にみるスラム住民たちの闘争の記録―」(森有礼・小原文衛編『路と異界の英語圏文学』所収、大阪教育図書、二〇一八年)、「(旧)植民地で生まれ育った植民者―ジーン・リースと森崎和江」(『立命館言語文化研究』第二四巻第四号)など。 劉 怡臻(りゅう・いちぇん) 明治大学教養デザイン研究科博士後期課程。 専攻は日本統治期の台湾文学。特に日本詩歌との関わりを中心に研究する。 主な業績に「植民地台湾における啄木短歌の受容について」(池田功編『世界は啄木短歌をどう受容したか』所収、桜出版、二〇一九年)、『王白淵と日本大正詩壇との関わり―『蕀の道』の詩群における野口米次郎文学の受容』(『文史台灣學報』(第一一期)所収、国立台北教育大学)、「Taiwan’s literature received the world literature from the name of “surrealism” carried by the Windmill Poetry Society」(WEN-CHI LI 、PEI-YIN LIN共編 『Taiwanese Literature as World Literature』所収、Bloomsbury)などがある。 呉 佩珍(ご・はいちん) 一九九六~一九九八年シカゴ大学留学。筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸言語専攻修了。学術博士(文学)。現在、国立政治大学台湾文学研究所准教授兼所長。 専攻は日本近代文学、日本統治期日台比較文学、比較文化。日本女性文学、とくに田村俊子、真杉静枝、津島佑子を対象に研究。 主な業績に『帝国幻想と台湾 1871―1949』(共著、花鳥社、二〇二一年)、『我的日本:台湾作家が旅した日本』(共編訳、白水社、二〇一八年)、『真杉静枝與殖民地台灣』(聯經出版、二〇一三年)、「「青鞜」同人をめぐるセクシュアリティー言説」(『立命館言語文化研究』第二八巻第二号)など。 栗山 雄佑(くりやま・ゆうすけ) 立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、立命館大学文学研究科初任研究員。 専攻は近現代日本文学、特に目取真俊を中心とした近現代沖縄文学を中心に研究。 主な業績に「暴力の記憶を〈語る〉ために―目取真俊「眼の奥の森」論」(『立命館文学』第六六九号)、「眼前のフェンスを〈撹乱〉するために―又吉栄喜「ジョージが射殺した猪」論」(『昭和文学研究』第八一集)など。 謝 惠貞(しゃ・けいてい) 東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、台湾・文藻外語大学日本語文学科准教授。 専攻は日本近現代文学、日本統治期台湾文学、越境文学。特に横光利一、村上春樹、東山彰良、温又柔、李琴峰を中心に研究。 主な業績に『横光利一と台湾―東アジアにおける新感覚派の誕生』(ひつじ書房、二〇二一年)、「『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』論―巡礼の意味をめぐって」(『越境する中国文学』編集委員会編『越境する中国文学』所収、東方書店、二〇一八年)、「越境するノスタルジア―東山彰良『流』におけるアウトロー像を通して」(林淑丹編『東アジアにおける知の交流:越境・記憶・共生』所収、國立台湾大学出版中心、二〇一八年)など。 また、西成彦 『外地巡礼―「越境的」日本語文学論』(みすず書房、二〇一八年)を中国語訳し(允晨文化、二〇二二年)、台湾の読者に紹介している。 三須 祐介(みす・ゆうすけ) 早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。一九九四年~九六年復旦大学(上海)交換留学、二〇一〇年~一一年中央研究院文哲研究所(台湾)訪問学人。現在、立命館大学文学部教授。 専攻は近現代中国演劇、特に上海を中心とした地方劇の研究、台湾を中心とした中国語圏のセクシュアル・マイノリティ文学研究。 主な業績に「林懐民「逝者」論―「同志文学史」の可能性と不可能性をめぐって」(『ことばとそのひろがり』第六号)、「『秋海棠』から『紅伶涙』へ―近現代中国文芸作品における男旦と“男性性”をめぐって」(『立命館文学』第六六七号)など。