砂岸あろ『月の家の人びと』(エディション・エフ、2020年)
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砂岸あろ『月の家の人びと』(エディション・エフ、2020年)

¥1,870 税込

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1,700円+税 B6判変型(171×120mm) 並製 288ページ ISBN978-4-909819-10-9 《杏は鏡を持った手をのばし、いったん上に高くかかげてから、軽く深呼吸して中をのぞきこみました。  さっきよりも輝きを増したまるい月が、鏡の上のほうにうつっています。  その前に、瞳をきらきらと光らせ、かたくくちびるを結んでいる、一人の女性がうつっていました。》(第四章 月の鏡 より)    * 物語を紡ぐ人、砂岸あろ――。 美しいもの、純粋な心、ちょっぴり不思議なできごと……。人が見失いがちなものたちにこだわりつづけ、物語を創りつづけてきた著者が、祖母と過ごした「月の家」の思い出を温めながら書き、時を経て幾重のてがかりをも加味して書き上げた長編。 《その家は、(中略)志賀直哉が住み、『山科の記憶』などを書いた家です。それから数年後、私の父方の祖父母一家がその家に移り住みました。》(著者による「あとがき」より) 目次 第一章    赤い傘 第二章    夜の犬 第三章    水の皮膚 第四章    月の鏡 第五章    風の靴 第六章    鬼の木 第七章    空の椅子 第八章    眠る絵 終 章    月のいる庭    * 著者プロフィール 砂岸(すなぎし)あろ 京都市生まれ、京都市在住。京都精華短期大学(当時)で美術を学び、1986年よりアトリエ・ウーフ絵画教室を主宰しながら、少女マンガ原作、児童文学、エッセイなどを書く。「海の方法」同人。著書に『駱駝はまだ眠っている』(かもがわ出版、2005年)、『ほおずきの夜』(白馬社、2007年)、『黄金色の風になって』(上下、講談社青い鳥文庫、2009年)、『せんをひく』(福音館書店こどものとも、2010年)などがある。