秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる 1827-2020』(東京大学出版会、2020年)
5ff45283da019c62568fd27c

秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる 1827-2020』(東京大学出版会、2020年)

¥5,390 税込

送料についてはこちら

ISBN978-4-13-080108-9 発売日:2020年07月08日 判型:四六 ページ数:392頁 内容紹介 「世界文学」という言葉で,なにが名指されてきたのか.日・露(ソ連)・米におけるカノン(正典)の形成をめぐって,翻訳,出版、政治,教育などの観点から分析,その理念やあり方の歴史的意味を探る.日本で初めての本格的な世界文学論. 主要目次 序 章 「世界文学」とはなにか――ヴェルトリテラトゥーアの野望 1827-2019      1 ワイマールの邸宅で      2 ゲーテのまねびによって      3 「世界文学全集」というカノン      4 新しい「世界文学」研究      5 各章の内容 第I部 本邦,「世界文学」事始め 第一章 パラダイムを輸入する――モウルトンの「世界文学」論とその影響 1890-1952      1 術語としての「世界文学」      2 「大文学」を求めて      3 宗教者モウルトン      4 教育者モウルトン      5 高等教育の民主化にむけて      6 土居光知――「世界文学」を読む場所      7 垣内松三の「世界文学アンソロジー」      8 その後のモウルトン 第二章 「世界文学全集」の時代――『ハーヴァード・クラシックス』と円本版『世界文学全集』 1909-1932      1 「世界文学全集」の誕生      2 スパーエディター木村毅      3 はじめに『ハーヴァード・クラシックス』ありき?      4 エリオット博士とリベラル教育      5 『フランクリン自伝』と帝国主義      6 『ハーヴァード・クラシックス』と円本版『世界文学全集』      7 円本版『世界文学全集』      8 英国初「エヴリマンズ・ライブラリー」というモデル      9 世界文学叢書の時代      10 「世界文学全集」の定番化へ 第三章 「世界文学全集」の光芒――大衆教養主義の興隆と減退 1945-2011       1 この「いい加減」なるもの      2 新潮社の『現代世界文学全集』と『新版世界文学全集』      3 フランス文学の黄金時代      4 「進歩的」な文学      5 河出書房のグリーン版『世界文学全集』      6 文学全集の米ソ対立?      7 大衆教養主義の隆盛      8 低年齢化する「世界文学全集」      9 教養主義の没落      10 もてはやされる「新訳」      11 集英社「世界文学全集」とその終わり 第II部 マルクスの亡霊たち 第一章 革命と世界のカタログ化 1918-1925      1 ゴーリキーと世界文学出版所の設立      2 ソ連版「世界文学全集」を立ちあげる      3 『世界文学出版所カタログ』      4 プロパガンダとしての「世界文学」      5 ウェルズと出版所のアヴァンチュール      6 古典をあまねく民衆の手に      7 ゴーリキーの東洋観      8 『世界文学出版所カタログ――東洋編』      9 世界文学出版所のセルゲイ・エリセーエフ      10 物資・資金不足のなかで      11 世界文学出版所の終焉 第二章 六千万冊の夢――ソヴィエト版「世界文学全集」はいかに鍛えられたか 1967-1977      1 「世界文学」,ふたたび      2 ソヴィエト版「世界文学全集」      3 『世界文学叢書カタログ』      4 社会主義リアリズムの桎梏のもとで      5 プルーストもカフカもない「世界文学」      6 アクタガワとパナソニック      7 アファーマティヴ・アクションの帝国      8 翻訳の帝国      9 ソヴィエト文学の歴史化にむけて      10 詩の墓標      11 ソヴィエト版「世界文学のつくりかた」      12 「この世でもっとも美しい愛の物語」      13 「東西」の融和にむけて   第三章 「世界文学」に翻弄された男――東洋学者ニコライ・コンラド 1922-1970      1 世界文学出版所のニコライ・コンラド      2 フォルマリスト・コンラド      3 マルキシスト・コンラド      4 粛清の嵐のなかで      5 「世界文学」への道      6 東洋のルネサンス      7 未完のプロジェクト      8 批判と評価      9 「波」と「下部構造」         10 普遍のほころび 第III部 ワールド・リットの普及と変転 第一章 「世界文学」の発明――ウィスコンシン,マディソン 1950       1 一通の「月報」から      2 「中西部のある大学」      3 バックの『世界文学アンソロジー』      4 『世界文学教育――会議プロシーディングス』      5 佐伯彰一の見た「世界文学」 第二章 新しい「世界文学」のヒロイン 1956-2004      1 全米のスタンダード――ノートン版『世界傑作選』      2 男だけの「世界」      3 「世界」への窓      4 拡張される「世界」      5 新世紀の「世界文学アンソロジー」      6 「世界文学」はどれぐらい日本文学なのか?      7 日本文学の黄金時代?      8 「世界」の「イチヨー」      9 編者ロバート・ライオンズ・ダンリー      10 訳者ロバート・ライオンズ・ダンリー      11 東洋の独自性という神話      12 「加工」された一葉      13 精読と「意気な女(スタイリッシュ・ウーマン)」 第三章 全集から部分集合へ,さらなるエディションへと 2004-2018      1 ハーヴァードのお膝元で      2 「世界文学アンソロジー」は悪しきグローバリズムの押しつけか?      3 ダムロッシュの批判と『ロングマン版世界文学アンソロジー』      4 「世界文学アンソロジー」のTCGモデル      5 ノートン社の刷新      6 『ノートン版世界文学アンソロジー』第三版      7 日本近代文学からアジア近代文学へ      8 「久志富佐子」とはだれか      9 普遍的なもの――教育システム      10 「アメリカン・スクール」の脱落      11 常にあたらしいテク(キ)スト 結びにかえて 「世界文学」研究――いまからはじまる 2020-